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メルカリShopsの住所は非公開にできる?請求で開示される仕組みと2025年の変更点
メルカリShopsの運営者情報(氏名・住所・電話番号)は、ショップ画面には常時表示されません。その代わり、ログイン中のユーザーなら誰でも開示請求ができ、請求した人にメールで開示されます。
かつての「住所・電話番号を運営会社の情報に置き換える非公開設定」は2025年3月24日で新規受付を終了しており、これから出店する人は使えません。
つまり現在は「画面に載らないが、求められれば個人の住所が出る」仕組み。自宅住所を出したくない現実解は、公式も案内するバーチャルオフィス等の事業用住所です。順に説明します。
メルカリ(フリマ)とメルカリShopsの違い
まず前提として、「メルカリ」と「メルカリShops」では住所まわりの事情がまったく違います。
| メルカリ(フリマ・個人間取引) | メルカリShops(ショップ運営) | |
|---|---|---|
| 特商法表記 | 不用品販売など非事業の利用は原則対象外 | 対象。運営者情報(氏名・住所・電話番号)の登録が必要 |
| 住所の見え方 | 匿名配送を使えば相手に住所は伝わらない | 画面に常時表示されないが、請求されれば開示される |
| 詳しい解説 | メルカリで住所を知られたくない人向けの記事 | 本記事 |
趣味の不用品販売ならフリマのメルカリで匿名配送を使うのが最も簡単です。本記事は、メルカリShopsでショップを運営する(=事業者として特商法の対象になる)人向けの内容です。事業者に当たるかどうかの考え方は特商法住所ガイドで整理しています。
現行の仕組み: 住所は「常時表示」ではなく「請求ベースの開示」
メルカリShopsは「特定商取引法に基づき運営者情報の開示を行っています」としたうえで、運営者情報をアプリ・ショップ画面上には表示せず、開示請求が行われた場合に請求者に対してのみ開示する方式を取っています(公式ガイド「運営者情報の開示」・2026年7月11日確認)。仕組みの要点は次のとおりです。
- 誰が請求できるか — メルカリアカウントにログインしている全てのユーザー。購入者に限りません。
- どう請求するか — 商品ページ下部またはショップ情報の「ショップ詳細情報」→「運営者情報を請求する」。請求者の登録メールアドレスに運営者情報が届きます。
- 何が開示されるか — 販売業者(屋号等・登録がある場合)・代表者名・住所・電話番号のほか、営業日や返品特約などのショップ情報。個人・個人事業主の場合、代表者名は本人情報の氏名が開示され、運営者情報を別途登録していない場合は本人情報として登録した住所・電話番号がそのまま開示されます。
- 運営者への通知 — 開示が行われても、ショップ運営者には通知されません。
「ショップページに住所が載らない」と「住所を知られない」は別物です。ログインさえしていれば誰でも・購入前でも・あなたに知られずに住所を取得できる、という前提で考える必要があります。
「非公開設定」は2025年3月で新規受付を終了
以前は、開示請求があった際の住所・電話番号を運営会社の情報に置き換える「非公開設定」がありましたが、2025年3月24日をもって非公開への変更受付が終了しました(公式ガイド・2026年7月11日確認)。これから出店する人はこの機能を使えません。
それ以前に非公開に設定し、現在も非公開状態のショップには経過措置があります。
- 開示請求があった場合、住所・電話番号の欄には株式会社メルカリの所在地・電話番号が記載されます。
- ただし販売業者名・代表者名(氏名)は非公開にできず、登録した氏名が開示されます。
- 返品対応では自分の住所を伝える必要があります。メルカリ社は荷物を受け取れないため、実際に受け取り可能な登録住所を返送先として案内するよう明記されています。
つまり旧非公開設定を維持している人でも、氏名と返品先の問題は残ります。公式ガイド自身が、荷物の受け取りができる住所が必要な場合の選択肢として「郵便物転送サービス付きのバーチャルオフィスの利用もご検討ください」と案内しているのは象徴的です。
請求ベースの開示で足りる人・足りない人
自分がどちらに当たるかで、必要な対策が変わります。
- 事業用の住所(事務所・店舗)をすでに持っている
- 開示されても困らない住所で運営している
- 運営者情報を正しく登録するだけで済む
- 自宅で運営し、自宅住所を知られたくない
- 現行仕様では非公開設定が使えない
- 「開示されるのは事業用住所」を最初から作る必要がある
対策が要る人にとっての根本対策は、「開示されるのは事業用の住所」という状態を最初から作ることです(ハブ記事の「氏名」の節も参照)。
メルカリShopsはバーチャルオフィスの利用を公式に認めています。返品受け取りに関わる郵便転送の条件でも絞れます。
バーチャルオフィス住所を使う場合の登録と注意
メルカリShopsは、バーチャルオフィスの利用を公式に認めています。公式ガイド「バーチャルオフィスを運営者情報に記入したい」は、特定商取引法に則り「現に活動している住所」といえる住所を入力することを条件に、運営者情報への記入を認めると明記しています(2026年7月11日確認)。STORESのように規約で拒む販路もあるなか(STORES編参照)、メルカリShopsはバーチャルオフィスに最も開かれたプラットフォームのひとつです。
運用のポイントは3つあります。
- 「現に活動している住所」の実態を保つ — 郵便物が転送などで確実に手元に届き、連絡がつくこと。この条件を満たすかは「各バーチャルオフィスサービスにお問い合わせください」と案内されているため、契約前にVO側へ「メルカリShopsの運営者情報に使えるか」を確認するのが確実です。
- 返品先として機能すること — 前述のとおり返品対応では受け取り可能な住所が必要です。郵便転送の頻度が高い(または都度転送に対応する)拠点を選ぶと、返品物の受け取りで詰まりません。
- 本人情報と運営者情報の区別 — 本人確認のための本人情報(自宅住所)と、開示対象になる運営者情報は別の登録項目です。運営者情報を登録しないと本人情報の住所が開示されるため、事業用住所を使うなら運営者情報として登録します。
住所だけでなく「電話番号」も——非個人化できるかが分かれ目
ここまで住所を中心に見てきましたが、開示される運営者情報は住所だけではありません。電話番号も開示対象で、前述のとおり運営者情報を別に登録していなければ、本人情報として登録した電話番号がそのまま開示されます。特商法でも電話番号は「確実に連絡が取れる番号」の表示が求められるため(消費者庁「通信販売広告について」)、自宅住所と同じく個人の携帯番号を出したくないなら、表示用の電話番号を別に用意する必要があります。
非公開設定が新規で使えない今、電話番号を隠す現実的な手段は事業用の電話番号を持つことです。バーチャルオフィスには、住所に加えて特商法表記に使える電話番号(レンタル番号・用件転送など)をプランに含むサービスがあります。一方で住所プランは安くても電話番号は別オプション、または新規の提供を停止しているサービスもあるため、Shops用途では「住所+電話番号」を合計いくらで用意できるかで比べると失敗しません。
下の相場データと提携サービス表も、住所の月額だけでなく電話番号まで含めて必要かを軸に見てください。
- 住所プランに特商法表記へ使える電話番号が含まれるか(別オプションか)
- 電話番号が新規提供停止になっていないか
- 「住所+電話番号」の合計月額で比べているか
- 返品を受け取れる郵便転送の頻度があるか
住所+電話番号を用意する場合の選び方
当サイトの掲載データ(全860拠点)では、特商法表記への利用に対応する拠点は228拠点、月額は最安¥270〜・中央値¥5,280です。返品受け取りに関わる郵便転送対応は746拠点あります。Shops用途は住所と電話番号をまとめて用意でき、返品を受け取れる転送頻度があるかで選びます。共用番号で足りるか、専用番号か、専用番号+登記までまとめるかの段階で分かれます(表示月額は対象プランの料金)。
住所と表示用の電話番号(共用番号)を、まとめて安く用意したいShops運営者向け
NAWABARIはネットショップ運営プランで、特商法表記の住所に留守番電話の共用番号が含まれ、住所と電話番号をまとめて用意できます。週1回の郵便転送・写真通知(GPS/盗聴器チェック無料)で返品の受け取りにも対応し、屋号を10個まで追加料金なしで使えます。
- 住所+共用の電話番号込みで、まとめて用意できる
- 週1転送・写真通知+GPS/盗聴器チェックが無料・屋号10
- 直接着信する専用番号は別料金(共用番号は留守電→文字起こし)
- 法人登記はビジネスプラン(月額が上がる)
- 初期費用
- ¥5,500
専用の直接着信番号が要る場合は追加オプションの費用も確認してください。
専用の直接着信番号や、電話に出られないときの秘書代行まで欲しい人向け
レゾナンスは月990円〜の一等地住所に、専用の転送電話(着信のみ)や電話秘書代行を足せます。写真通知は全プラン無料で、返品対応に関わる郵便の受け取りもしやすく、法人登記にも対応します。Shopsに専用番号を載せて確実に受けたい運営者に向きます。
- 専用の転送電話・電話秘書代行まで拡張できる
- 写真通知が全プラン無料・一等地で法人登記にも対応
- 電話・秘書は月2,200円〜の追加費用がかかる
- 最安の月990円コースは来店受取ができず1年払いが前提
- 初期費用
- ¥5,500
専用番号や秘書代行を載せるなら追加費用も合計して比べてください。
専用の直接着信番号と法人登記を、1社でまとめたいShops運営者向け
ユナイテッドオフィスのテレボックスプランは、専用の03/050番号を直接受信でき、住所・法人登記まで1社で完結します。宅建免許・自社物件保有で会社設立の代行もあり、Shopsに専用番号を載せつつ法人化・登記まで一箇所で進めたい人に向きます。
- 専用の03/050番号を直接受信・住所と法人登記が1社で完結
- 宅建/自社物件・設立代行など事業基盤が固い
- 電話系プランは保証金10,000円・初期費用がかかる
- 住所と電話だけの用途にはNAWABARI・レゾナンスより割高
- 対象プラン
- テレボックスM(専用電話・03/050受信)プラン
- 月額
- ¥3,190〜
- 法人登記
- 可
- 初期費用
- ¥5,500
電話系は保証金がかかります。番号と登記の両方が要るかで判断してください。
※月額・登記・初期費用は各拠点ページのデータから自動表示。電話番号の省略ルールや専用番号の選び方は特商法表記の電話番号ガイドで整理しています。条件で全拠点を絞り込む場合は特商法表記OKの拠点一覧・専用電話番号つきの拠点一覧へ。
よくある質問
ショップ画面に住所が出ないなら、特商法表記をしなくてもいいということですか?
開示請求は誰ができますか?請求されたら通知されますか?
2025年3月より前に非公開設定をしたショップはどうなりますか?
バーチャルオフィスの住所で登録できますか?
この記事について
バーチャルオフィスの羅針盤 編集部が、一次情報(法令・行政資料・各サービスの公式ヘルプ)を実際に確認して執筆しています。事実の記載には出典と確認日を付し、内容の変更を確認した際は記事を更新します。詳しくは編集ポリシーをご覧ください。
フリマのメルカリで住所を知られたくない人はこちらの記事|表示用の電話番号は「特商法表記の電話番号ガイド」|住所ルールの全体像は「特商法表記の住所ガイド」へ